「中楽坊」スタイル
心身ともに豊かなシニアライフを
送るための Webマガジン
中楽坊の現場から
2024年10月01日
わくわく倶楽部(住民同士のサークル活動)
住民同士の集まりで意気投合しちゃってね。「いっちょやってみるか」ってバンドを組んだんです。館内でのコンサートはけっこう盛り上がったし、みんな本当にいい顔していたなあ。ここにはプロ顔負けの写真家はいるし、囲碁将棋、麻雀好きもいて、教えたり教えられたり。男女問わず、仲もいいしね。
私が思うに、「中楽坊」を一言で言うなら、「機会やチャンスがある場」なんですよ。人と出会うでしょ。その人は何かを持っていて、やりたいこととかがあって、それは こちらにもあって。そうこうしているうちに、一緒にやってみようかとなったり、一緒にやろうよと誘われたり、ぜひ披露してくれとか教えてくれとか、そういう話になるわけですよ。頑張らなくも、無理しなくても、やることは自然に出てくる。気がついたら、毎日の用事が出来てくる。周りに人がいるというのはそういうことです。
よく、年をとったら教育(=今日行く)と教養(=今日用事がある)が必要とか言いますよね。だから、用事を作ろう、やりたいことを作ろうとして頑張る人が多いんですけど、なぜそんなことになるかと言うと、一人でいるからです。周りに人がいれば、勝手に用事ややりたいこと、やらないといけないことが出来てくるんです。そういうものだと思いますよ。
私だって、前の家に今も住んでいたら、絶対に今のような暮らしにはなっていません。一緒に何かをやる仲間もいなければ、場もない。今のように色んな事に興味も湧いてこないと思います。それに比べれば「中楽坊」は機会にあふれているんですね。
「わくわく倶楽部」は写真、絵手紙、書道、絵画といった文化系、歌や楽器演奏などの音楽系、囲碁将棋・麻雀などの娯楽関係のサークルもあるし、卓球やゴルフ、ウォーキング、スポーツ吹き矢などの運動系まで多種多様なものがあります。出入り自由の敷居の低さがあるからか、いくつものサークルに入っている人もいますね。
年をとるとね、皆、褒めるのが上手になる。若い人たちのように、競ったり評価を気にしたりしない。何をしたって、どんな結果になったって、お互いに褒め合って励ましあってという知恵があるんですね。だから、みんなが楽しめる。笑い合えるんです。
日中に「わくわく俱楽部」で楽しむでしょ。適度に疲れます。だからだと思いますけど、よく寝られます。高齢になると睡眠に悩む人が多いでしょ。それは、昼間、何もしないからだと思いますよ。「わくわく倶楽部」で笑って疲れて、夜はグッスリと快眠。そういう意味では、健康法でもあるでしょうね。
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